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鬼十則と裏十則

電通鬼十則は有名だ。是非論はあるが、日本の高度成長期にはどの会社もこのような気合と根性で頑張った時期があったのではないかと思う。

 
これに対して、次のような裏十則と言うのがあるようだ(出典:nozomu.net - 吉田望事務所)
 
1)仕事は自ら創るな。みんなでつぶされる。
2)仕事は先手先手と働きかけていくな。疲れるだけだ。
3)大きな仕事と取り組むな。大きな仕事は己に責任ばかりふりかかる。
4)難しい仕事を狙うな。これを成し遂げようとしても誰も助けてくれない。
5)取り組んだらすぐ放せ。馬鹿にされても放せ、火傷をする前に…。
6)周囲を引きずり回すな。引きずっている間に、いつの間にか皆の鼻つまみ者になる。
7)計画を持つな。長期の計画を持つと、怒りと苛立ちと、そして空しい失望と倦怠が生まれる。
8)自信を持つな。自信を持つから君の仕事は煙たがられ嫌がられ、そしてついには誰からも相手にされなくなる。
9)頭は常に全回転。八方に気を配って、一分の真実も語ってはならぬ。ゴマスリとはそのようなものだ。
10)摩擦を恐れよ。摩擦はトラブルの母、減点の肥料だ。でないと君は築地のドンキホーテになる。
 
個人的には好きじゃないが、いろいろ良かれと思ってチャレンジしても、なかなか上司の理解を得られなかったり、無用な摩擦を起こしたりすると、この裏十則をもっと早く知って、処世術をマスターしておけばよかったと感じる部分もある。
 
ただ、多くの会社が鬼十則から裏十則パラダイムシフトしてしまうと、日本の国力や企業力が損なわれてしまうのではないかと心配してしまう。東芝を含め、大手電機メーカーの不振が話題になることが多いが、裏十則のような体質になっていないだろうか。