バイオミメティクス
日本技術士会の勉強会に参加した。テーマはバイオミメティクス。
このバイオミモティクス(biomimimetics)とは、生命(Bio)とパントマイム(mime)と模倣(mimic)を組み合わせた造語である。
フナクイムシをヒントにしたシールド工法や、蓮の葉をヒントにした超撥水加工、鳥のくちばしをヒントにした新幹線のロングノーズなどが有名である。
何十億年という年月を経て進化した生物を研究することで、人間の想像を超えた英知を得ることができるという考え方である。
バイオミモティクスは、ISOにおいてもISO/TC266において検討が進んでいる。そのなかでも日本はデータベースのWGの議長国を2012年から務めている。
これは例えば、撥水性という言葉を検索した場合に、生物学的観点からは蓮の葉が出て、工学的観点からは表面コーティングが出る。このようにシーズとニーズを紐付けるのが目的だ。
日本技術士会は、21の専門分野の技術士を要する組織であり、その英知を結集するにはバイオミメティクスは格好のテーマからもしれない。
出典:http://www.jma.or.jp/ouen/reading/next2010review02_20110530.html