腸内細菌といじめ問題
腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌があるのはよく知られている。でも、それ以外にももう一つ大切な菌があります。
それは日和見菌です。善玉菌が悪玉菌よりも有力だと、日和見菌は善玉菌の見方をします。一方、悪玉菌が善玉菌よりも有力だと日和見菌は悪玉菌の見方をします。
つまり、日和見菌は、状況次第で善玉菌にも、悪玉菌にも見方をするということです。まさに、文字どおり日和見する菌です。
大人の社会と同様に子供の社会でもいじめが問題となることがあります。従来は加害者と被害者という対立構造でしたが、最近は加害者と傍観者と被害者という構造で論じられることが多い。
このいじめの構造と腸内細菌の構造が似ていると思いませんか?
健康な方の腸内細菌の比率は、日和見菌が7割、善玉菌が2割、悪玉菌が1割です。
悪玉菌の存在は悪ではなく、悪玉菌にも存在意義があります。例えば、代表的な悪玉菌であるウェルシュ菌は肉のたんぱく質を分解します。つまり、悪玉菌がないと栄養を吸収できないのです。
大切な事は、腸内細菌のバランスを保つことです。
レガシーないじめは、ドラえもんの登場人物で言えば、ジャイアンがのび太をいじめるという構図です。でも、現在の学校ではジャイアンは、かっこ悪いのでいじめっ子にはなれない。スネ夫は能力がない。出来杉は人望がない。のび太は両方ない。
では、誰がいじめっ子かというと静香です。子供達は、だって静香ちゃんに女の友達いない。性格悪いと見る。
子供のいじめをなくすことは簡単なことではない。でも、大切なことはいじめを許さないという文化や価値観を大人も子供も共有することではないでしょうか?