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バルト三国の比較と個人的な印象

今回、バルト三国エストニア、ラトヴィア、リトアニアの3つの国を訪問した。わずかな期間であったが、その国民性の一端に触れたような気がする。3つの国を幾つかの観点で比較するとともに、個人的感想を述べたい。

1. 基本的事項
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人口で見るとリトアニア>ラトヴィア>エストニアの順である。それぞれ共和制である。エストニアは15の県、ラトヴィアは110の基礎自治体と9の直轄市リトアニアは10の群に区分されている。

2. 経済的側面
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人口密度でもリトアニア>ラトヴィア>エストニアの順で多い。GDP(MER)でも同じだ。しかし、一人当たりのGDP(PPP)ではエストニアリトアニア>ラトヴィアの順となっている。エストニアはIT立国を目指していて、リトアニアはバイオテクノロジーメカトロニクス、IT産業に期待されている。ラトヴィアはソ連時代から重工業が盛んだったが、現在は木材加工や金属産業にシフトしている。

3. 経済自由度・世界遺産・民族別人口比率等
f:id:hiroshi-kizaki:20170810222809p:plain参考1:http://www.heritage.org/index/ranking、ちなみに一位は香港、日本は40位(69.6)
各国ともに首都の旧市街は歴史地区として世界遺産に指定されており、観光業に期待がかかっている。注目すべきは、民族の比率だ。エストニアとラトヴィアはロシア人が4分の1ほどを占めるが、リトアニアでは自国民が8割を超え、ついでポーランド人だ。これは地政学的な経緯によるものだ。

4. 生活への満足度・平均寿命
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参考1:https://ja.wikipedia.org/wiki/Where-to-be-born指数一位はスイス(8.22)、日本は25位(7.08)
参考2:https://ja.wikipedia.org/wiki/国の平均寿命順リスト一位は日本の84歳(2013年)
参考3:http://top10.sakura.ne.jp/WHO-WHS9-88.html一位は日本の45.9歳
生活への満足度は、エストニア>ラトヴィア>リトアニアの順だった。平均寿命もエストニアが高い。本当は年齢別人口比率等で比較するとその国の実態がわかるような気がする。個人的にはエストニアは若い世代が多い印象を受けたが、平均年齢を調べると、若い順でラトヴィア>エストニアリトアニアだった。

5. 個人的印象

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これまでいくつかの都市を回ったが、それぞれの印象は表上の通り。エストニアは住むのも、働くのも、遊ぶのも快適だし、施設も充実している。街が何より清潔だ。個人的にはカウナスが古都の京都・奈良を連想させて好きだ。どの国も治安は安定していて、また争いを好まない印象が強い。また、長く周辺国の支配を受けていたためか、忍耐強い。支配から解放された喜びと、自国を発展・発達させるためにどうすればいいかを若い人たちが真剣に考えている印象を受けた。

市街の電線の地中化は進んでいるが、なぜかトロリーバスは市内を駆け巡っている。トロリーバスの電線がなくなれば、市内の景観はもっと素晴らしくなるのにと残念に思った。どの国も、どの都市も文化遺産を大切にしていて、あちこちで古いビルの補修や改修、道路の整備が進んでいる。これからの経済的発展に期待される。

以上

 

ゲディミナス城はVilniusの最高の観光地だ。国立博物館も秀逸だった。

バルト三国の旅もカウントダウンだ。明日の午後のバスでVilniusからRiga経由でエストニアのTartoという学園都市に移動する。明日の午前中も少しは時間があるが、まとまった時間でVilniusを見学できるのは今日が最後だ。ということで杉原千畝の名前がついた公園と本命のゲディミナス城を目指すことにした。

1. 青信号の前に黄色信号が点灯する。
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青信号から赤信号に変わる前に黄色信号が点灯するのは、日本でもこちらでも同じだ。でも、おかしい!赤信号から青信号に変わる前にも黄色信号が点灯する。信号が変わってもすぐに歩かないようにということだろうこ。これはこれで合理的な気がする。

2. 杉原桜公園の桜と記念碑
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杉原千畝の偉業をたたえて、ネリス川の北に広々とした杉原桜公園がある(写真左)。残念ながらこの日は探せなかったので、翌日再度チャレンジした。日本より2ヶ月ほど遅くだが、日本から贈呈された桜が一斉に咲き誇るようだ(参考1)。早稲田大学からのモニュメントがある。これは杉原千畝が中退ではあるが早稲田大学に通っていたことから学友の記念だ。

2007年5月には天皇皇后陛下もこの記念碑を訪ねたという(参考2)。ユダヤ人が日本に無事に到着し、通過できたのは、杉原千畝の功績が最も大きい。ドイツとの連盟で風向きが変わったが、そもそもユダヤ人に対する通過ビザ発行を拒否していなかったことからも日本人はユダヤ人に対して好意的であった。敦賀港への入港に際して多くの日本人が人道的配慮から特別措置をしている。杉原千畝の要求に対して、外務省からの回答は「正規の手続きを踏んでいない者には、ビザを出すな」という回答だが、これは逆に言えば、完全なNOではない。しかも、当時の首相は、これに先立つ2年前に満州国への入国を懇願するユダヤ人2万人を救済することにGOを出した関東軍のトップであった東条英機だ。当時のドイツ軍からのクレームに対しても、我が国はドイツの属国ではないとはねつけた(参考3)という。さすがに2度目は慎重に対応せざるをえなかったのだろう、敦賀港への滞在日数にも、東条英機は非公式な助言をしたと言われているので、何が真実なのかもう少し精査が必要な気がする。
参考1:http://4travel.jp/overseas/area/europe/lithuania/vilnius/kankospot/10518786/
参考2:http://hinode.8718.jp/japanese_sugihara_tiune_monument.html
参考3:https://ameblo.jp/kitatyu79/entry-12257333841.html

日本人とユダヤ人の関係は、近年研究が進んでいるようだ。自分の専門ではないが、ユダヤ人が使うヘブライ語の文字と日本語の文字が酷似している(参考4)ことは不思議だと思う。漢字は中国から、ひらがなはカタカナから、ではそのカタカナはどこから来たのか?という疑問に対する答えの一つなのだろうか。

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参考4:http://inri.client.jp/hexagon/floorA3F_hb/a3fhb010.html 

3. 保険会社のAVIVAがレンタルサイクル?
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AVIVAといえば英国に本社を置く保険会社であるが、リトアニアではカラフルなロゴマークを目一杯使ったレンタサイクルを提供している。オランダ等の欧州諸国に比べるとバルト三国の自転車環境はまだまだというが、それでも日本よりは進んでいるように思う。個人的には、バス停の横にレンタサイクルが設置されていると便利だと思う。利用者を見ていると慣れたもので、写真左のポストの丸い窪みに自転車をワンタッチでロックさせている。ポストにはディスプレイもあるので、アシスト自転車にして自動充電できると日本でも使えるのではないかと思った。自宅周辺でのビジネスモデルは難しいが、観光用とか、ビジネス用ならイメージできる。

4. クロワッサンとカフェモカ
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こちらでも、朝食とクロワッサンの組み合わせは鉄板のようだ。自分より先にオーダーした人の飲み物が美味しそうだったので、さっきの人と同じものという安易なオーダーをすると、depio(dvigubas espresas su pienu)だという。飲んでみると牛乳とエスプレッソコーヒとココアを混ぜたようなカフェモカだった。日本のように花びらとかを書いてはくれなかったが、同心円にはこだわっていた。Wi-Fiは当然のようにあり、電源コンセントも椅子の下に当然のようにある。

バルト三国を旅していて不思議なのはスマホをあれだけ使っていながら予備電池とかを使っている人を見たことがないことだ。日本では、コンセントを自由に使える店は限られているし、コンセントを使っていいかと聞くとダメと言われることもある。こちらでは、コーヒーを飲みながらスマホを充電するのがこちらの常識になっているのかもしれない。

5. ついに5枚目のプレペイドカード
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4枚目のプリペイドSIMカードが今朝方突然使えなくなった。まあ、2ユーロで5日目まで使えたのが不思議かもしれない。クロワッサンを頂いたお店の横に携帯ショップがあったので、聞いてみると、残高がなくなったみたいと言われる。画面をコピーしていいかと聞くとOKとのこと。それが写真上。リトアニア語らしく、なんだかわからないが、どうも8月5日にアクティベートしたが、残高がゼロになっているという。追加チャージできるのかと聞くと、スーパーのMAXIMAで売っているから買えという。MAXIMAに行くと、今度は5ユーロと2ユーロ(前回購入したもの)と1.5ユーロがあるがどうするか?と聞いてきた。同じのは面白くないので、1.5ユーロのSIMカードを購入して、SIM交換する。慣れたものだ。

リトアニア語で書いているのでなんだかわからないが、どうも記載の番号に電話しろとあるので、電話する。自動アナウンスにつながるが、これまたリトアニア語なので何を言っているのかわからない。何となく使えるようになっているが、まだ完璧ではない。待っていればOKかもしれないが、携帯ショップに行くと、自分の会社のプレペイドでないのに、親切に対応してくれた。指定の番号に指定の文字列のSMSを送るといいらしい。これま前のカードも同様だ。明日には、エストニアに戻るので、このSIMカードの残高がなくなったらパルヌ(エストニア)で買ったSIMに戻して動くかどうか試してみようと思う。
➡️ 後述するが使えた。ショップでローミング設定もONにしてもらった。

6. リトアニア国立博物館の見学
(1) 何と円形の計算尺があった。

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博物館でこのようなものが展示されているのを初めて見たのでびっくりした。Wikiで調べると確かに現代でも円形の計算尺はあるし、アマゾンで3千円前後で売っている。同じくWikiによると1614年にスコットランドジョン・ネイピアが対数を発見し、1620年にイギルスのエドマンド・ガンターが対数尺を発明したとある。リトアニア人だけではないけど、バルト三国の人は概して計算に強いような気がする。それでも、時々お釣りを間違えてくれるのは苦笑ものだ。

(2) 日本の民家との共通点が多い。
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民家の様子が展示されていたが、昔の田舎にはこんな風景が一般的だったのではないか。特に、籠とか桶は、その作りが酷似している気がする。とても作りが精緻だ。

(3) ファッショナブル

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当時の一般的な服だったのか、正装だったのかわからないけど、かっこいいと思った。特に首元のスカーフとかお洒落だ。普通にお店に飾っていても通用しそうというと言い過ぎだろうか。

(4) バイオリン
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1863年当時のバイオリンが展示されていた。バイオリンの起源はモンゴルの馬頭琴と言われていて、現存する最古のバイオリンは16世紀後半のものという。17-18世紀になるとストラディバリー族など北イタリアのクレモナ地方で秀逸な発展を遂げたという。日本の三味線は、中国の三弦が琉球三線になり、三味線になった。現在のバイオリンと三味線は全く異なる楽器だが、ルートを辿るとどこかで交差してそうで面白い。

7. ゲディミナス城はやはりVilnius最高の観光地だ!
(1) ゲディミナス城のロケーション
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ゲディミナス城は南北にうねっているネリス川にほど近いところの急峻な丘の上に立つ天然の要塞だ。すぐ南西にはVilnius大学やVilnius大聖堂がある。杉原桜公園は写真左では北西方向になる。ゲディミナス城への南からの入り口は閉鎖されていて、北側の入り口から一気に駆け上る。ゲディミナス城を正面にして、左側(西側)には改修中のゲディミナス塔がある。ケーブル鉄道は運休なので歩くしかない。しかも、丘に登りきったところで、城に入ろうとすると入場料が5ユーロ必要だ。ここまで来たので引き下がれない。うまいマーケティングだ。まずは2階に上がって、1階に戻る。これで5ユーロはないと思うと、係員の誘導に従って、別の螺旋階段を登ると3階が周遊でき、さらに4階が周遊でき、最後に屋上だ。この演出が秀逸だ!

(2) 屋上からのパノラマ写真
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せっかくなのでiPhoneのパノラマ写真で撮影してみた。垂直にたって、普通に左から右にスパンすると、上のような写真になる。地球は丸いのに、地平線が直線になってします。そこで、上半身を30度ほど傾斜させて、その傾斜軸を中心に左から右にスパンすると下のような写真になった。右下の建物はちょっとゆがんでいるが、地平線は綺麗な円になっている。面白い!こんな撮り方があるんだ。喜んでいっぱい写真を撮ったけど、ここでは割愛します。

まとめ
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今日は頑張って、いろいろと名所を回ってみた。杉原千畝の記念碑を見つけられなかったのが残念だ。明日、もう一度行ってみるかなあ。ゲディミナス城の4階にはリトアニアの独立に至る「人間の鎖」の写真やビデオを展示している。ViliniusからTallinnまでの600kmを約200万人の民衆を手をつないで独立をアピールした運動だ。昨日のTVタワーに書かれていた戦車に立ち向かう少女は、1990年3月11日にソ連武力行使で14名の犠牲者を出す血の日曜日事件と呼ばれているが、その中の唯一の女性の被害者だ。1991年2月9日の国民投票で圧倒的多数が独立に賛成し、その後の平和的な独立につながった。これらの歴史認識を得られたのは今回の旅の成果の一つだろう。

FBで繋がっているカウナスの友人から教えて貰ったお勧めのレストランでランチをとった。ビーフンチャンプルのようなものとビールを頼んだ。美味しかった。

以上

リトアニアの首都Vilniusの郊外TRAKAIに行ってみた。印象に残る12のシーン

今日は、Airbnbのオーナーさんの勧めもあり、湖畔のリゾート地であるTRAKAIに行くことにした。

1. TRAKAIの場所
f:id:hiroshi-kizaki:20170809030122p:plainVilnusから西へ28kmほどにある。Vilniusのバスセンターの6番からバスが出ていて、料金は1.8ユーロ(約240円)である。小さなバスだが、ほぼ1時間間隔で運行していて、36分ほどでTRAKAIのバス停までは到着する。
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しかし、到着したバス停は目的の湖城から南方2.4kmのところだ。最短の道路を歩いてもいいけど、お勧めは湖畔の遊歩道だ。3.5kmほどあるので、40分強化かかるが、天気の良い日には子供達が水遊びをしていたりして、歩いていて楽しい。湖城は橋を2回渡った小島にある。橋を渡る前の広場には土産物屋やレストランが並んでいる。

2. TRAKAIの歴史
13世紀にリトアニアの大公ケディミナスがこの地を見つけて城を建設したのが始まるとされている。一時は、実質の首都として繁栄したが、1565年にリトアニアポーランドが一体化した頃から衰退したという。特に1654年から1667年にかけてのロシア・ポーランド戦争で荒廃した。その後もロシアとポーランドの支配が繰り返され、1929年にポーランドが再建を指示するが、ソ連領になったり、ナチスドイツに併合されたりと周辺国に翻弄される。1969年に階上と塔は完成したが、階下は1990年の初めに、リトアニア当局によってやっと完成した。今では、コンサートやオペラにも使われている。

3. TRAKAIの市街地
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TRAKAIの市街の中心には大きな鉄塔が堂々と立っている。景観の問題はないのかと思ったら、警察の庁舎の中に立っていた。公共の安全を守るために警察が協力しているのだろうか。柔軟な発想だ。東京でも桜田門の警視庁の屋上にアンテナを設置させてくれれば皇居周りの電波改善は効率的だ。鉄塔の先端には700MHz用と1.7GHz用だろうか。3セクター方式で大きさの異なるアンテナが2セット設置されている。マニアックだが、商売柄ご容赦願いたい。

4. バスセンターから2kmほど歩いたところで遊歩道へ
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警察を過ぎて更に歩いて2kmほどで写真右のモニュメントが見える。ここまできたらもう直ぐだ。遊歩道では子供達がボートに乗ったり、水遊びしたりしている。気温は26度ほどだが今日は日差しが強いので、長い冬を耐えた子供達にとってはご褒美のようなバカンスなのだろう。

5. 水鳥達のパラダイス
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遊歩道を歩いていると水鳥達との距離が近いのに驚く。写真上は白鳥の夫婦とその子供達だろうか。さかんに食事をしている。その距離5mほどだ。また、水鴨だろうか。写真下は、水上に浮いている状況から見事にダイビング成功した連続写真だ。

6. TRAKAI城がついに登場!
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本当に絵葉書のように綺麗だ。素晴らしい。真ん中の塔が本丸の塔だ。前段の城と本丸が見事に調和している。

7. 本丸の前に展示コーナー
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本丸の手前の三の丸には数多くの展示物が飾れれている。ポーランド王アレクサンデルの王妃ヘレナは、未亡人になってからも、このTRAKAI城に幽閉されていたという。日本式のセンスや浮世絵のようなものもある。後半はパイプ式のタバコ屋剥製で再現された豹や虎や熊が並んでいる。

8.ついに本丸!
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地上3階、地下2階だろうか。場内も迷路のようになっている。緊急の避難口もある。写真左下は城への唯一の入場門で引き上げると扉のように城を閉ざす仕組みだ。珍しく日本人がいて彼氏と仲良くデートだ(写真右上)。新婚旅行か聞くとまだ婚前らしい。うらやましい。写真下右は女性兵士だろうか。ジャンヌダルクのようにカッコイイ!

9. 自然体のこどもたち
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年間200回ペースで子供達に講演をしているせいもあり、子供達の振る舞いを見ているのが楽しい。左上の男の子は中学生ぐらいだろうか?処刑台から逃れられない(涙)。上中は小学生高学年ぐらいだろうか。お父さんのスマホを使いこなしていた。右上のおじいちゃんは孫娘にデレデレ。左下は城の手前でベリーを2ユーロで売っていた。話を聞いてみると13歳(左)と14歳(右)で同級生らしい。今日は学校がお休みなので、バイトだとか。木登りをする子供たちなどそれぞれが生き生きとしている。

10. 今日のランチ
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小腹が空いてきたので、湖畔のレストランで城を見ながらのランチも良かろうとピザ屋に入る。一番小さいピザにしたが、大きい!お腹いっぱいになりました。美味しゅうございました。いつもの通りビール(500cc)も頂きました。

11. TVタワーの見学(おまけ)
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写真左はパノラマでしかも逆光ですが、テレビタワーとその横にある銅像を並べて撮影してみた。鉄筋コンクリート製の巨大な塔で、高さは326.5m。第11回五カ年計画に基づいて当時のソ連支配下にある1974年に着工し、1980年に完成した。地上165mのところに展望台があり、ほぼ45分で一周する回転展望台だ。なんとなく1964年に完成した京都タワーに似ているが京都タワーは高さ131m。1958年に完成した高さ333mの東京タワーとほぼ同じ高さだ。パリ万博に間に合うように1889年に建設された高さ324mのパリのエッフェル塔より高い。

写真右上は1991年の独立運動を鎮静しようと進撃してきたソ連の戦車に一人で立ち向かう少女の姿だ。この騒動では13名の犠牲者が出たという。バルト三国は、独立に際して、200万人の国民が参加して手をつなぎ、約600km以上の人間の鎖を形成した。そして、これがソ連からの独立の大きな契機となった。こんな平和的な独立が他にあるのだろうか。何よりも平和を愛するバルトの人々の国民性を象徴する出来事だと思う。

12.今日の夕食(おまけ)

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お昼は外食だったので、夜はスーパーで食材を買って、宿で頂いた。ソーセージと鳥のもも肉(でかい)、サラダとプチトマト。これで3ユーロほどは安い。特にソーセージが美味しかった。サラダはイマイチ。プチトマトは食べきれないので、翌朝に持ち越す。ご馳走様でした。アル中ではないので、夜はお水のみにしました(笑)。

以上

 

 

 

リトアニアの首都Vilniusへの移動で感じたこと7つ

今日は、リトアニアのカウナスからヴィリニュスへ国内移動した。その中で感じたことをまとめてみた。

1. ヘルシンキとベルリンをつなぐ高速鉄道
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カウナスの駅には、左上と右上の写真が貼ってある。すでにポーランドとカウナスを結ぶ鉄道は2015年に完成していて、ピカピカの電車が走っている。しかし、旧ソ連と欧州は鉄道の幅が異なるため問題は簡単ではない。EC側では、カウナスからリガ、タリン、さらにはヘルシンキまでを結ぶ鉄道を完成したいと考えている。特に、ヘルシンキとタリンの間の海底トンネルが完成すれば30分で通過できる(写真左下)。完成すれば世界最長だという。

鉄道の幅を広げるならわかるが、今更狭い欧州方式の鉄道を引くよりも、ロシアとの高速鉄道をつなぐ方が良いのではという意見もある。のちにタルトゥの人とこの鉄道について話をしたが、彼らの認識では、エストニアのためではない(つまりECのため)だと語っていた。今後の進展からは目を離せない。

2. コーヒーショップの激戦地区
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旧市街の中から見ると、バスセンターは東南東2kmだが、その途中にライスヴェス通りという1.5km程度のほぼ東西に直線の通りがある。車の乗り入れが基本ないため歩行者と自転車のための道だが、かなり広い。多分20mぐらいはある。そして左右にレストランやカフェが連なっている。特に目につくのは写真上左のVero Cafeや真ん中のGREEN cafe、写真はないがCafeinなど。ハンバーガーショップのHESBURGERは北欧及びバルト三国ではよく見かける(写真中右)。MIESTO SADASは昨日夕飯を頂いた(写真下右)。音楽が好きな人が集まる感じだ。

レストランによっては、ミネラルウォータが250ccで2ユーロなのに、ビールは500ccで2ユーロだったりする(写真上右)。水分補給と称して昼でも反射的にビールを頼む(笑)。

3. バス乗車前の諸準備
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バスの発車が11:15分。今朝は桃のような果物のみ。ということで少し何か食べようかと考えたが、結局はNARVESENのホットドックのようなもので2ユーロ。パンとコーヒーのセットで1.9ユーロは魅力的だが、これがパン3個の意味なのか、3個のうちの1個の意味なのか不明なのでパス。この時点では、バスの中でコーヒが無料で飲めるかもと淡い期待を持っていた。でも、バスの乗車まで待ちきれず、待合室でパクッと頂いた。結構美味しかった。NARVESENは駅とか主要な場所にある。日本でいうコンビニ見たいな感じ。

4. カウナスからヴィリニュス(以下、Vilnius)への高速バス

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これまでなんども高速バスを乗車してきたが、今回はなぜか小型バスだった。荷物は後ろのトランクに自分でしまう。指定した席に座るとディスプレイがない。コーヒーサービスがない。当然、車内トイレもない。15分早いのは大型バスだったと残念に感じたが、災い転じて福となす。通常、高速バスだと二人がけの席を一人で使い、横に他人が座ることはない。なんだか運転手と乗客が乗車口で話している。「乗りたい」、「一杯だ」、「席は空いているではないか」、そんなやり取りをしているように感じた。

隣の席に置いていたリュックを足元に置いて空けたら、女性二人組の一人が座ってきた。ラッキー!覚えたてのリトアニア語でラバース(「今日は」の意味、アクセントはラ)というと、びっくりした様子で、「ラバース」と返してきた。色々と話をしているとオランダの大学に留学した時の同級生(写真左)がロシアから訪ねてきたので、観光案内をするんだという。電動モータ付の自転車のマーケティングを担当しているようだ。

バルト三国はそれぞれ自転車の活用が活発だと思ったけど、オランダと比べるとまだまだらしい。ロシアからの女性は日本にも留学したことがあるという。みんなすごいなあ。FBでお友達にはなった。最近は、簡単にコネクションができて便利だ。でも、残念ながらバスを降りたらバイバイ(涙)。

5. 次のバス移動は深夜着しかない(涙)。
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Vilniusに滞在した後は、Vilniusのほぼ真北500kmのタルト(以下、Tarto)というエストニアの学研都市に向かう。IT国家らしくインキュベータ機関のTCCS(Tartu Centre for Creative Industies)があり(写真上)、そこを訪問するつもりだ。ただ、WEBで調べたメールアドレスにメールを送っても送信エラーで戻ってくる。大丈夫かなあ。まあ、緊急の問題はそちらではなく、高速バスの発着時刻だ。調べて貰うとRiga経由の乗り換えで、Vilnius14:45発でTartu 22:55着だ。これ以外はもっと遅い深夜着になる。

Tartuの宿の人に連絡すると「OKよ」とすぐ返事が来た。Airbnbはすごい!他のサービスだとここまでの対応はできないと思う。なんとか移動のメドが立ってよかった。Tartuからタリン(以下Tallinn)への移動は近距離だし、国内だし、大丈夫だろう。

6. 今日の宿に向かう前に腹ごしらえ。ほぼカレーライス。
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なんだか食べてばかりのような。バスに乗っただけだけど小腹が空いた。今日の宿の人にメッセージ送っているけど返事がないし、チェックインまで時間があるので、最寄りのレストランで時間調整を兼ねて軽くビール。そして、ビーフとライスのカレー風煮物、要はカレーライス(?)を頂く。久しぶりのライス嬉しい!ビーフ美味しい!ビールも旨い!

7. 展望台に登った。やはり高いところは良いねえ。
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Vilnius大学の中庭にある聖ヨハネ教会には展望台があった(写真左)。エレベータもあるが、やはり階段を登る方がありがたみがあると登り始めたがこれがキツイ。もっとも高い鐘が63mにあり高台にあるので見晴らしが最高だ。西方向は新市街で、高層ビル群が見える(写真上右)。ゲディミナス城から見える景色が最高というが、それが多分写真中上。その写真の中下にはひっそりと携帯電話のアンテナ発見。要所要所にうまく目立たないように配置しているものだ。

高いところというと市街から西に5kmほどに高さ326mのテレビ塔がある。展望台とレストランが165mのところにあるという。1991年の血の日曜日には、多数の犠牲者が出たのは、タリンと同じ構図だ。マスメディアの力を奪いたい勢力と奪われたくない勢力が真っ向から衝突する。それだけテレビの威力が大きいことを皆が分かっていたということ。今なら、インターネットでの情報発信が可能なのでそのような衝突にはならないのかもしれない。

まとめ
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市街地には桜が咲いていてびっくりした。ネットで調べると、Viliniusのネリス川近くの公園に日本の慈善団体が人道の桜として、桜を200本ほど贈呈したとある。Vilinius大学近くのレストランなので、場所が違うが、源流はそれかもしれない。Viliniusで見る桜は綺麗だった。

イスラエルにはChiune Sugiharaストリートという通りがある。LAのロジャースタジアムの南に4kmほど下がったところには下がったところには銅像がある。カウナスには記念館がある。そして、Viliniusには杉原桜記念公園がある。 
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ネットで見ると(参考1)上の写真のようだという。ネリス川沿いを散歩したが、現在は、桜の季節ではないので、上のような写真ではないかった。
 参考1:http://wikimapia.org/22972003/Chiune-Sugihara-sakura-park#/photo/4822202

以上

カウナスを好きになった7つの印象。

現在のリトアニアの首都はヴィリニュスだが、杉原千畝が滞在していた時にはカウナスが実質的な首都だった。また、現在、ポーランドとの高速鉄道もカウナスまで伸びているが、ヴィリニュスへの延伸は2025年予定だという。古い街並みと新しい街並みが混在していて古都の京都や奈良のようなダイナミズムを感じる。好きなった。

1. 銀行でユーロに両替する。
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近くのショッピングセンターは朝の8時から夜の23時までオープンしている。日本のようなコンビニはないけど、こちらのスーパーは朝早くから頑張っている。特に買い物はないが、両替所のレートが意外と良心的なので、少しユーロに両替した。対応してくれたのは英語も話せる美人さんだ。

2. バスのスマートカードを購入する。
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ショッピングセンター内の売店でバスのスマートパスを購入した。でも、最初に対応した売店のおばさんは英語がほぼ話せないため、ちょっと待っててねと言って、さっきの両替のお嬢さんを連れてきた。ははは。英語を話せるお嬢さんを通訳代わりにしてなんとか問題解決した。

3. 杉原千畝の記念館を目指す。
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まずは、明日のヴュリニュスへのバスのチケットをバスセンターで購入した。また、カウナスといえば千畝!快適に動き出したスマホで検索すると結構近い。バスセンターからは徒歩で10分とある。方向的には、写真上左の鉄塔が立っているあたりだ。

写真下左のようなアーチを超えて、200段ほどの階段を登りきると写真中下のような通りに出る。途中、まだ青いが果物が一杯なっていた。近隣の犬に吠えられながらも、なんとか「命のヴィザ」の看板を見つける(上の写真右)。しかし、、(絶句)杉原千畝記念館は工事中か!

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番地で確認すると工事中のお家だった(写真右上)。しかも、日本語で「工事中」と書かれている(写真左)。だめだこりゃ。でもよく見ると、変な看板が道路脇にひっそと置いてある(写真中と右)。よく見ると日本語で「入口」と書かれている。もしかしてと工事中のお家に入ると、受付嬢もいるではないか。せめて「営業中」とか「OPEN」と書いて欲しい。まじに諦めて帰るところだった(涙)。

4. 杉原千畝記念館を見学する。
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聞くと記念館は朝の11時から夕方の16時まで開いているという。昨年は4千人以上の人が来訪されたという。途中の案内もなく、道順もなく、表札もない。地球の歩き方を見なければ探せなかっただろう。杉原千畝知名度を考えるともっと来場しても良いと思う。改装を機にもっと大勢の人が来れるようにしたいと思った。最初にビデオを2本視聴する。岐阜県八百津町が編集したものと、福井県敦賀市が編集したもんだ。いずれも涙無くしては見れない。受付嬢は、日本にも行ったことがあり、日本語も少し話せる。ユダヤ系に見えるが、さすがに聞く勇気は出なかった。親切に案内し、対応してくれた。寄付の意味も込めてお土産のチョコレートを購入した。

5. MAXIMAのCANCAN
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お腹が空いたので、MAXIMAというショッピングセンターの中のCANCANというピザ屋に入る。シーフード炒め(?)が美味しそうだったのでこれを頼む。また、ミネラルウォータが250ccで2ユーロ、500ccの生ビールが1.79ユーロなので、迷わずビールを頼む。また、食後にはアイスクリームも1.99ユーロ。これだけ食べて10ユーロとは!料理も美味しいし、ビールも最高!なお、隣はスケートリンクとなっていて、テーブル席から観覧できる。年中無休で練習できるスケート場があるのは凄い。

6. カウナスの人は自転車大好き!乗り物大好き!
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カウナスの街は直線で続く象徴的な道が新市街にも、旧市街にもある。また、自転車専用レーンが整備されているので、自転車で街をサイクリングする人も多い。中にはセルフスタンディング型の電動スクータを乗り回す人もいる。左下は歩きだけど可愛いのでついパチリ。また、博物館や旧市街の建物や見るものがいっぱいある。旧市庁舎の隣のコミュニケーション博物館の壁には、なぜか「ありとキリギリスの銅像」があった。作者はイソップである。ヘロドトスの歴史によると、紀元前6席にアイソーポスが伝えた寓話がイソップ物語りであり、カウナスの人がその絵を描いたらしい。

7. 熱心なカトリック教徒
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旧市庁舎の少し手前のキャセードラル協会に入ってみた。リトアニアには、敬虔なカトリック教徒が多いと聞くが、確かに熱心に祈りを捧げていた。カウナスの人は、古いものに対する敬意を払いつつも、新しいものにチャレンジすることで、その両方が共存しているようなダイナミックな感じが好きだと思った。

以上

バルト三国観光のための7つの旅のヒント

旅も後半に突入。いろいろな失敗や教訓を感じることが多い。今後、バルト三国を旅行される人のためにちょっとした旅のヒントをまとめてみた。

1. スマートカードをうまく使う。
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今回は4都市でいわゆるスマートカードを購入して使ってみた。それぞれデザインが個性的なだけでなく、多少クセもあるが、うまく使えばお得だし、楽だ。現地のKiosku/Narvasonでまず購入するのがお勧めだ。また、短期間の滞在の場合は、だいたい1ユーロなので、コインさえ用意しておけば都度払いでも大丈夫だ。あと、抜き打ち検査が確かにある。カウナスで遭遇した。

1) Helsinki:24時間のカードと72時間のカードを購入できる。どちらも、最初に使った時から所定の時間ないまでは乗り放題だ。自分は24時間のカード(9ユーロ)をKIOSKIで買った。今から思うとやはりフィンランドは物価が高い。ただ、うまくタッチできなかったので、もしかしたらまだ新品かもしれない(笑)。

2) Tallinn:こちらは3日間の乗り放題。カード代が2ユーロ、3日分が5ユーロで合計で5ユーロだ。Helsinkiと同じようにタッチしてからタイマーが動く。旧市街の観光に飽きた頃からの利用。スマホも元気だったので、適当に乗っては、スマホで帰路をチェックし、また適当に郊外に外出した。十分に元は取った。

3) Riga:2泊だったので3日間カードにした。売店のNarvasenで10ユーロで購入。
スマホの調子が悪く、ベストルートを検索できないので、必要最低限しか使っていない。ちょっと元を取れなかったかも。

4) Kaunas:これは旅行者用ではなく、住民用みたいだ。基本料金が1.5ユーロで、4回分の乗車料金が2.8ユーロで合計4.3ユーロ。このカードを使うと30%引きに成るが、基本料金がかかるので、損益分岐点は5回だ。今回は4回なので、元は取れていない。コインで2回使っているので、最初から売店のNarvasonでスマートカードを購入すればよかった。

2. 携帯電話のSIMカード
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モバイルWi-Fiを手配するかどうかを思案したが、見積もりを取るとなんと3万円。これは高いと現地でプリペイドSIMを購入することにした。ヘルシンキで購入したカードは非常に快適だったけど、使っているうちに追加料金を払えと何度もSMSで催促が来るが、何が書いてあるか理解できないので無視していたらついに通停!しょうがないので、ParnuでプリペイドSIMカードを8ユーロで買うとすぐに使えるようになった。でも、何と、ラトヴィアに入国した途端に使えなくなった。ラトヴィアのリガには2泊しかしないので、Wi-Fiで我慢。今回、リトアニアのカウナスについてので再度プレペイドSIMカードを2ユーロで買うと、数時間は不安定だったけど、そのあとは快適に使えた。③は1GB、②は5GB、①は無制限(と言っていたような)と条件の違いがあるが、料金が違いすぎる。というか、なかなかまともに動かないのは困ったものだ。どれがお勧めとは現時点で言えないのが辛いです。すいません。

今回は、プリペイドSIMカードではいろいろ苦労したが、データ通信できない場合にもiphoneでは現在地を表示してくれる。これだけでも、旅行中にどれだけ助けられたか。また、行きたいところは事前に「お気に入り」に登録しておけば、そこへのルートを検索したり、位置関係を確認しながら歩けるので超便利だ。これはもう必需品だ。

3. レストランやカフェのWi-Fiが安心だ。
携帯電話会社のSIMが使えない場合にもWI-FIがあるが、Wi-Fiも注意が必要だ。
1) パブリックWi-Fi公共機関にはフリーで使えるWi-Fiが用意されていることが多い。でも、パスワードもかかっていないし、セキュリティも心配だ。

2) パスワード付きのWi-Fiコーヒーショップやレストランに入るときには、必ずWi-Fiは使えるかと聞くと、ほぼ使えると返事がある。そして、オーダーのときにパスワードは?と聞くと、その場で答えてくれたり、紙を渡されたりする。ウェイトレスとしばしの会話を楽しめるし、セキュリティの問題もない。ただし、性能はピンキリだ。Wi-Fiを使うたびに条件反射的に速度サーベイでをしている(笑)。

(3) 高速バスのWi-Fi高速バスは事前に予約しておくと安心だが、直前でもバスセンターで購入することもできる。長距離の場合には大抵Wi-Fiがセットされている。ただ、長時間占有しないようにちょっとタイマーセット等がされていることがある。ヘルシンキとタリンの間のフェリーでは、チケットにWi-Fiの暗証番号が書かれていた。

4. 速乾性の下着は助かる。
今回、旅行前に速乾性のパンツを購入して、これを愛用している。シャワーを浴びる時に、下着も一緒に洗って、少し絞って室内に干す。速乾性は朝には完璧に乾いている!すごすぎる。普通の靴下は大抵湿っていて2日ぐらい干してからでないと使えない。なので、速乾性パンツなら正副と予備の計3枚があれば十分です。あと、ポータブルなハンガも便利だ。

5. 小さめのティッシュペーバは超便利だ。
高級ホテルならティッシュぐらいはあるが、Airbnbで使うホステルや民家では自由に使えるティッシュが用意されていないことが多い。小さいのでいいので、ティッシュを箱ごと持ってくると超便利だ。あと、出発前に100円ショップを物色してコップのような水筒を購入した。お湯を自由に沸かせるので、お茶を入れて、コップに入れておいたり、大きなミネラルウォータを購入して、小分けして使ったりするとお得だ。

6. スーパーマッケットには何でも揃っている。
旅行前に何かを買うならちょっと我慢して、旅行先で買うのはお勧めです。朝8時から夜23時までやっているのは凄い。実際に入った店はどこも広い!品揃えも充実していて1.99ユーロとか、2.99ユーロと行った端値商法を徹底している。カバンも洒落たものが売っている。名古屋で買ってなければ、こちらでいいのがあったのに残念(涙)。レジは、自動(セルフ)と係りの人がやってくれるのがある。自動は慣れれば便利だが、グラム売りが多く、その操作がなかなかできない。係りの人がやってくれるところは楽だけど結構並んでいるので待たないといけない。あと注意点を少し列挙しておく。
・レジ前はベルトコンベヤになっていて、そこに商品を置く。
・隣の人との区切りのためのバーが用意されてるので、それを置く。
・ファミリー優先のコーナーに注意。私は間違ってそこに並んでしまった。
・係りの人は、後ろのファミリーを優先するから待ってと優しく説明してくれた。
 (リトアニア語なので全然聞き取れないが、多分、そんな感じ)。

7. クレジットカードは本当にどこでも使える。
北欧やバルト三国ではクレジットカーどが使えるとは聞いていたが、本当にどこでも使える。おまけに必ずレシートを発行するので、記録に残すにも便利だ。ただし、パスワードの4桁は忘れないように。もし、忘れたら、出国前にクレジットカーど会社に確認しましょう。あと、スマホSIMフリーかどうかは、例えばiPhoneならApple Storeや携帯ショップで確認しておきましょう。逆に高額紙幣を使うと何度もなんどもスキャンして偽札かどうかをチェックされる。偽札問題が深刻なのかもしれない。

まとめ

フィンランドもそうだったけど、バルト三国も治安がしっかりしている。また、スマートパスやプリペイドSIMカードなども使いこなせば便利この上ない。右側通行なので横断歩道では必ず左からチェックするように意識しなければならない。注意は必要だけど、バルト三国はそれぞれ個性を持ちながらも共通しているのは安全と居心地の良さだ。レストランでも北欧ほど物価が高くないのに結構美味しい。ぜひ旅を楽しんでほしいと思う。

以上

 

 

リーガからカウナスに移動

昨日、8月5日は、ラトヴィアの首都リーガからリトアニアの首都ヴィリニュスを経由してカウナスに移動した。景色や社会システムには共通点が多い。さすがに、驚くことが減ってきたが、それでも印象に残ることは数多い。そのうちの7つを少し整理したい。

1. トラムの運転手は女性が多い。
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宿はリーガの中心地から北へ1.5kmほど。散歩してもいいのだが、今回は移動日なので、トラムの7番でバスセンターに向かう。ただ、このトラムの運転手をよく見ると、女性が多い。すれ違いのトラムを含めて確認できた5人全てが女性だった。男性がいないわけではないが、女性の比率が高い職業になっているようだ。また、ここは終着駅だが、ループになっていて、そのまま折り返し運転している。同じようなことは他の国にもあった。面白い。

2. 市場を支えているのも女性
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リーガのバスセンターの南側には中央市場がある。飛行船の格納庫を移設したという巨大な円筒型のドームが並んでいる(上の中央)。ドームごとに肉だったり、野菜だったり、果物だったりと品揃えがスゴイ。結局、持ち運びや保存性を考えて、真ん中下の写真の中の真ん中の上のひまわりの種を購入した。片手で持てるぐらいとジェスチャーで示すと分かったと言って詰めてくれて1ユーロだった。200gほどか。食べ過ぎには注意だが、小腹が空いた時には助かる。写真左上は名古屋の人が大好きな手羽先だが1kgで7.5ユーロは安いと思う。

3. リーガからカウナスへの高速バスに乗車
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今回は、2階建ての高速バスの2階で見晴らしが良い。それぞれの席にはディスプレイがあり、映画を見たり、音楽を聴いたり、マップを見たりできる。Wi-Fiも利用可能だが、長時間占有しないように少し使わないとWi-Fiが切れて、再接続する時には20秒ほど待つ仕組みになっている。映画の種類は多いが、もちろん日本語はない。非英語で英語の字幕が出るものが多い。英語の読解力を鍛えるにはいいが、そのテンポが早く結構辛い。ようやく英語の映画を見つけるが、今度は英語の字幕が出ない。これはこれでヒアリング力を鍛えるにはいいがジョークについていけない(涙)。結局、風景を見て過ごすが一面緑だ(写真左)。多分、北海道の夏に似ている気がする。気になるのは携帯電話の基地局だが、どうも2種類ある。まず郊外は鉄塔型が目立つ(写真中)。それにしてほ華奢な鉄塔だ。周辺からワイヤーで固定しているが、結構コストを抑えている。住居に近くなるとレンガで組み立てたような塔の上に、アンテナが置いてある(写真右)。地震国の日本では考えられないが、景観的には周りの色合いとも調和している。

4. 長時間(5時間以上)乗車の上やっとカウナスに到着した。
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リーガからカウナスへの直行便かと思ったら、パリ行きのバスだった。20近くの都市を経由するとはびっくり。ヴィリニュスを経由しなければ4時間ほどだった。Airbnbのオーナーには14時すぎと伝えていたが、カウナスに到着したのが15時20分。しかも、パルヌで買ったSIMカードはリーガ(=ラトヴィア)だけでなく、カウナス(リトアニア)でも使えないのでオーナとの連絡も途切れがち。バスのWi-Fiで必要な情報を出して、スクリーンショットで保存していると、オーナーからメッセージが来ていた。今どこにいるのかと聞いている。今、カウナスに到着したと返事をする。大丈夫かなあ。

5. ようやくカウナスに到着した。
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バスセンターには、長距離バスとローカルバスの両方が集まっているようだ。当然、その乗り場は異なる。幸いグーグルマップでバス停が表示されていたので、それを信じて移動するとビンゴ!目当てのバス停はあった。これで無事に宿には到着しそうだ。でも、小腹が空いたので、ちょっと戻ってパンを購入する。オーナーからは14番のトラムか29番のバスが便利だと聞いていた。パンを食べながら待っていると14番が来たので、これに乗った。3日間用のバスのスマートパスを買いそびれたのでコイン(1ユーロ)で払う。なんとなく周りの乗客の視線が集まる。なんだろうと思ったら、領収書をもらうのを忘れたらしい。親切なおじさんが渡してくれた。データ通信はできなくても、iPhoneで現在地と目的地はわかるのでそれを頼りに移動中も場所をチェックしていると、黄色い制服を着た警察のような人が3人トラムに乗り込んできた。何かあったのかと見ていると、どうもチケットのチェックだ。私は領収書だったので、目視でOKをもらう。さっきのおじさんがいなければ、罰金として30ユーロを支払うことになっていたのだろうか(汗)。上の写真は最寄りのバス停を降りたところにある巨大なスーパーマーケットだ。8時から23時までオープンとはすごい。別のスーパーは7時半から22時だった。リトアニア人も結構勤勉だ。

6. ようやくカウナスの宿のオーナーと会えた。
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宿に近づいたら、カートを引く音で分かったのだろうか、手を振る女性がいる。多分、オーナーだと思い、こちらも手を振る。感動的な出迎えだ。部屋は2階だという。2階には、寝室、リビング、台所、風呂&トイレ、さらにはテラスまである。これは家族でも楽しめそうな広さだ。一つ一つの調度品も洒落ている。誰かが住んでいたのだろう。こだわりを感じる。これで50ユーロは安いだろう。

7. 夜のカウナスの新市街を散歩する。
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カウナスの人は陽気な人が多い。カメラを向けるとこんな笑顔で手を振ってくれた(写真右上)。家族ずれでスマートバランス型スタンディングスクータを楽しむ家族もいる。あちこちのレストランでは歌ったり踊ったりしている。エストニア人もよくお酒を飲んでいるがちょっとクールな感じ。ラトヴィア人はもう少し落ち着いた感じ。リトアニア人は陽気だ。隣接しているのになぜこんなに国民性が違うのだろう。

まとめ
今回の目的であるバルト三国の全てに足を踏み入れた。リトアニア人と言っても、カウナスとヴィリニュスではまた雰囲気が違うのだろう。それぞれの国民性の違いと共通点を感じられるのは、今回の旅行の楽しみかもしれない。

 

以上