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リトアニアの首都Vilniusへの移動で感じたこと7つ

今日は、リトアニアのカウナスからヴィリニュスへ国内移動した。その中で感じたことをまとめてみた。

1. ヘルシンキとベルリンをつなぐ高速鉄道
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カウナスの駅には、左上と右上の写真が貼ってある。すでにポーランドとカウナスを結ぶ鉄道は2015年に完成していて、ピカピカの電車が走っている。しかし、旧ソ連と欧州は鉄道の幅が異なるため問題は簡単ではない。EC側では、カウナスからリガ、タリン、さらにはヘルシンキまでを結ぶ鉄道を完成したいと考えている。特に、ヘルシンキとタリンの間の海底トンネルが完成すれば30分で通過できる(写真左下)。完成すれば世界最長だという。

鉄道の幅を広げるならわかるが、今更狭い欧州方式の鉄道を引くよりも、ロシアとの高速鉄道をつなぐ方が良いのではという意見もある。のちにタルトゥの人とこの鉄道について話をしたが、彼らの認識では、エストニアのためではない(つまりECのため)だと語っていた。今後の進展からは目を離せない。

2. コーヒーショップの激戦地区
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旧市街の中から見ると、バスセンターは東南東2kmだが、その途中にライスヴェス通りという1.5km程度のほぼ東西に直線の通りがある。車の乗り入れが基本ないため歩行者と自転車のための道だが、かなり広い。多分20mぐらいはある。そして左右にレストランやカフェが連なっている。特に目につくのは写真上左のVero Cafeや真ん中のGREEN cafe、写真はないがCafeinなど。ハンバーガーショップのHESBURGERは北欧及びバルト三国ではよく見かける(写真中右)。MIESTO SADASは昨日夕飯を頂いた(写真下右)。音楽が好きな人が集まる感じだ。

レストランによっては、ミネラルウォータが250ccで2ユーロなのに、ビールは500ccで2ユーロだったりする(写真上右)。水分補給と称して昼でも反射的にビールを頼む(笑)。

3. バス乗車前の諸準備
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バスの発車が11:15分。今朝は桃のような果物のみ。ということで少し何か食べようかと考えたが、結局はNARVESENのホットドックのようなもので2ユーロ。パンとコーヒーのセットで1.9ユーロは魅力的だが、これがパン3個の意味なのか、3個のうちの1個の意味なのか不明なのでパス。この時点では、バスの中でコーヒが無料で飲めるかもと淡い期待を持っていた。でも、バスの乗車まで待ちきれず、待合室でパクッと頂いた。結構美味しかった。NARVESENは駅とか主要な場所にある。日本でいうコンビニ見たいな感じ。

4. カウナスからヴィリニュス(以下、Vilnius)への高速バス

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これまでなんども高速バスを乗車してきたが、今回はなぜか小型バスだった。荷物は後ろのトランクに自分でしまう。指定した席に座るとディスプレイがない。コーヒーサービスがない。当然、車内トイレもない。15分早いのは大型バスだったと残念に感じたが、災い転じて福となす。通常、高速バスだと二人がけの席を一人で使い、横に他人が座ることはない。なんだか運転手と乗客が乗車口で話している。「乗りたい」、「一杯だ」、「席は空いているではないか」、そんなやり取りをしているように感じた。

隣の席に置いていたリュックを足元に置いて空けたら、女性二人組の一人が座ってきた。ラッキー!覚えたてのリトアニア語でラバース(「今日は」の意味、アクセントはラ)というと、びっくりした様子で、「ラバース」と返してきた。色々と話をしているとオランダの大学に留学した時の同級生(写真左)がロシアから訪ねてきたので、観光案内をするんだという。電動モータ付の自転車のマーケティングを担当しているようだ。

バルト三国はそれぞれ自転車の活用が活発だと思ったけど、オランダと比べるとまだまだらしい。ロシアからの女性は日本にも留学したことがあるという。みんなすごいなあ。FBでお友達にはなった。最近は、簡単にコネクションができて便利だ。でも、残念ながらバスを降りたらバイバイ(涙)。

5. 次のバス移動は深夜着しかない(涙)。
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Vilniusに滞在した後は、Vilniusのほぼ真北500kmのタルト(以下、Tarto)というエストニアの学研都市に向かう。IT国家らしくインキュベータ機関のTCCS(Tartu Centre for Creative Industies)があり(写真上)、そこを訪問するつもりだ。ただ、WEBで調べたメールアドレスにメールを送っても送信エラーで戻ってくる。大丈夫かなあ。まあ、緊急の問題はそちらではなく、高速バスの発着時刻だ。調べて貰うとRiga経由の乗り換えで、Vilnius14:45発でTartu 22:55着だ。これ以外はもっと遅い深夜着になる。

Tartuの宿の人に連絡すると「OKよ」とすぐ返事が来た。Airbnbはすごい!他のサービスだとここまでの対応はできないと思う。なんとか移動のメドが立ってよかった。Tartuからタリン(以下Tallinn)への移動は近距離だし、国内だし、大丈夫だろう。

6. 今日の宿に向かう前に腹ごしらえ。ほぼカレーライス。
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なんだか食べてばかりのような。バスに乗っただけだけど小腹が空いた。今日の宿の人にメッセージ送っているけど返事がないし、チェックインまで時間があるので、最寄りのレストランで時間調整を兼ねて軽くビール。そして、ビーフとライスのカレー風煮物、要はカレーライス(?)を頂く。久しぶりのライス嬉しい!ビーフ美味しい!ビールも旨い!

7. 展望台に登った。やはり高いところは良いねえ。
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Vilnius大学の中庭にある聖ヨハネ教会には展望台があった(写真左)。エレベータもあるが、やはり階段を登る方がありがたみがあると登り始めたがこれがキツイ。もっとも高い鐘が63mにあり高台にあるので見晴らしが最高だ。西方向は新市街で、高層ビル群が見える(写真上右)。ゲディミナス城から見える景色が最高というが、それが多分写真中上。その写真の中下にはひっそりと携帯電話のアンテナ発見。要所要所にうまく目立たないように配置しているものだ。

高いところというと市街から西に5kmほどに高さ326mのテレビ塔がある。展望台とレストランが165mのところにあるという。1991年の血の日曜日には、多数の犠牲者が出たのは、タリンと同じ構図だ。マスメディアの力を奪いたい勢力と奪われたくない勢力が真っ向から衝突する。それだけテレビの威力が大きいことを皆が分かっていたということ。今なら、インターネットでの情報発信が可能なのでそのような衝突にはならないのかもしれない。

まとめ
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市街地には桜が咲いていてびっくりした。ネットで調べると、Viliniusのネリス川近くの公園に日本の慈善団体が人道の桜として、桜を200本ほど贈呈したとある。Vilinius大学近くのレストランなので、場所が違うが、源流はそれかもしれない。Viliniusで見る桜は綺麗だった。

イスラエルにはChiune Sugiharaストリートという通りがある。LAのロジャースタジアムの南に4kmほど下がったところには下がったところには銅像がある。カウナスには記念館がある。そして、Viliniusには杉原桜記念公園がある。 
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ネットで見ると(参考1)上の写真のようだという。ネリス川沿いを散歩したが、現在は、桜の季節ではないので、上のような写真ではないかった。
 参考1:http://wikimapia.org/22972003/Chiune-Sugihara-sakura-park#/photo/4822202

以上

カウナスを好きになった7つの印象。

現在のリトアニアの首都はヴィリニュスだが、杉原千畝が滞在していた時にはカウナスが実質的な首都だった。また、現在、ポーランドとの高速鉄道もカウナスまで伸びているが、ヴィリニュスへの延伸は2025年予定だという。古い街並みと新しい街並みが混在していて古都の京都や奈良のようなダイナミズムを感じる。好きなった。

1. 銀行でユーロに両替する。
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近くのショッピングセンターは朝の8時から夜の23時までオープンしている。日本のようなコンビニはないけど、こちらのスーパーは朝早くから頑張っている。特に買い物はないが、両替所のレートが意外と良心的なので、少しユーロに両替した。対応してくれたのは英語も話せる美人さんだ。

2. バスのスマートカードを購入する。
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ショッピングセンター内の売店でバスのスマートパスを購入した。でも、最初に対応した売店のおばさんは英語がほぼ話せないため、ちょっと待っててねと言って、さっきの両替のお嬢さんを連れてきた。ははは。英語を話せるお嬢さんを通訳代わりにしてなんとか問題解決した。

3. 杉原千畝の記念館を目指す。
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まずは、明日のヴュリニュスへのバスのチケットをバスセンターで購入した。また、カウナスといえば千畝!快適に動き出したスマホで検索すると結構近い。バスセンターからは徒歩で10分とある。方向的には、写真上左の鉄塔が立っているあたりだ。

写真下左のようなアーチを超えて、200段ほどの階段を登りきると写真中下のような通りに出る。途中、まだ青いが果物が一杯なっていた。近隣の犬に吠えられながらも、なんとか「命のヴィザ」の看板を見つける(上の写真右)。しかし、、(絶句)杉原千畝記念館は工事中か!

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番地で確認すると工事中のお家だった(写真右上)。しかも、日本語で「工事中」と書かれている(写真左)。だめだこりゃ。でもよく見ると、変な看板が道路脇にひっそと置いてある(写真中と右)。よく見ると日本語で「入口」と書かれている。もしかしてと工事中のお家に入ると、受付嬢もいるではないか。せめて「営業中」とか「OPEN」と書いて欲しい。まじに諦めて帰るところだった(涙)。

4. 杉原千畝記念館を見学する。
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聞くと記念館は朝の11時から夕方の16時まで開いているという。昨年は4千人以上の人が来訪されたという。途中の案内もなく、道順もなく、表札もない。地球の歩き方を見なければ探せなかっただろう。杉原千畝知名度を考えるともっと来場しても良いと思う。改装を機にもっと大勢の人が来れるようにしたいと思った。最初にビデオを2本視聴する。岐阜県八百津町が編集したものと、福井県敦賀市が編集したもんだ。いずれも涙無くしては見れない。受付嬢は、日本にも行ったことがあり、日本語も少し話せる。ユダヤ系に見えるが、さすがに聞く勇気は出なかった。親切に案内し、対応してくれた。寄付の意味も込めてお土産のチョコレートを購入した。

5. MAXIMAのCANCAN
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お腹が空いたので、MAXIMAというショッピングセンターの中のCANCANというピザ屋に入る。シーフード炒め(?)が美味しそうだったのでこれを頼む。また、ミネラルウォータが250ccで2ユーロ、500ccの生ビールが1.79ユーロなので、迷わずビールを頼む。また、食後にはアイスクリームも1.99ユーロ。これだけ食べて10ユーロとは!料理も美味しいし、ビールも最高!なお、隣はスケートリンクとなっていて、テーブル席から観覧できる。年中無休で練習できるスケート場があるのは凄い。

6. カウナスの人は自転車大好き!乗り物大好き!
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カウナスの街は直線で続く象徴的な道が新市街にも、旧市街にもある。また、自転車専用レーンが整備されているので、自転車で街をサイクリングする人も多い。中にはセルフスタンディング型の電動スクータを乗り回す人もいる。左下は歩きだけど可愛いのでついパチリ。また、博物館や旧市街の建物や見るものがいっぱいある。旧市庁舎の隣のコミュニケーション博物館の壁には、なぜか「ありとキリギリスの銅像」があった。作者はイソップである。ヘロドトスの歴史によると、紀元前6席にアイソーポスが伝えた寓話がイソップ物語りであり、カウナスの人がその絵を描いたらしい。

7. 熱心なカトリック教徒
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旧市庁舎の少し手前のキャセードラル協会に入ってみた。リトアニアには、敬虔なカトリック教徒が多いと聞くが、確かに熱心に祈りを捧げていた。カウナスの人は、古いものに対する敬意を払いつつも、新しいものにチャレンジすることで、その両方が共存しているようなダイナミックな感じが好きだと思った。

以上

バルト三国観光のための7つの旅のヒント

旅も後半に突入。いろいろな失敗や教訓を感じることが多い。今後、バルト三国を旅行される人のためにちょっとした旅のヒントをまとめてみた。

1. スマートカードをうまく使う。
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今回は4都市でいわゆるスマートカードを購入して使ってみた。それぞれデザインが個性的なだけでなく、多少クセもあるが、うまく使えばお得だし、楽だ。現地のKiosku/Narvasonでまず購入するのがお勧めだ。また、短期間の滞在の場合は、だいたい1ユーロなので、コインさえ用意しておけば都度払いでも大丈夫だ。あと、抜き打ち検査が確かにある。カウナスで遭遇した。

1) Helsinki:24時間のカードと72時間のカードを購入できる。どちらも、最初に使った時から所定の時間ないまでは乗り放題だ。自分は24時間のカード(9ユーロ)をKIOSKIで買った。今から思うとやはりフィンランドは物価が高い。ただ、うまくタッチできなかったので、もしかしたらまだ新品かもしれない(笑)。

2) Tallinn:こちらは3日間の乗り放題。カード代が2ユーロ、3日分が5ユーロで合計で5ユーロだ。Helsinkiと同じようにタッチしてからタイマーが動く。旧市街の観光に飽きた頃からの利用。スマホも元気だったので、適当に乗っては、スマホで帰路をチェックし、また適当に郊外に外出した。十分に元は取った。

3) Riga:2泊だったので3日間カードにした。売店のNarvasenで10ユーロで購入。
スマホの調子が悪く、ベストルートを検索できないので、必要最低限しか使っていない。ちょっと元を取れなかったかも。

4) Kaunas:これは旅行者用ではなく、住民用みたいだ。基本料金が1.5ユーロで、4回分の乗車料金が2.8ユーロで合計4.3ユーロ。このカードを使うと30%引きに成るが、基本料金がかかるので、損益分岐点は5回だ。今回は4回なので、元は取れていない。コインで2回使っているので、最初から売店のNarvasonでスマートカードを購入すればよかった。

2. 携帯電話のSIMカード
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モバイルWi-Fiを手配するかどうかを思案したが、見積もりを取るとなんと3万円。これは高いと現地でプリペイドSIMを購入することにした。ヘルシンキで購入したカードは非常に快適だったけど、使っているうちに追加料金を払えと何度もSMSで催促が来るが、何が書いてあるか理解できないので無視していたらついに通停!しょうがないので、ParnuでプリペイドSIMカードを8ユーロで買うとすぐに使えるようになった。でも、何と、ラトヴィアに入国した途端に使えなくなった。ラトヴィアのリガには2泊しかしないので、Wi-Fiで我慢。今回、リトアニアのカウナスについてので再度プレペイドSIMカードを2ユーロで買うと、数時間は不安定だったけど、そのあとは快適に使えた。③は1GB、②は5GB、①は無制限(と言っていたような)と条件の違いがあるが、料金が違いすぎる。というか、なかなかまともに動かないのは困ったものだ。どれがお勧めとは現時点で言えないのが辛いです。すいません。

今回は、プリペイドSIMカードではいろいろ苦労したが、データ通信できない場合にもiphoneでは現在地を表示してくれる。これだけでも、旅行中にどれだけ助けられたか。また、行きたいところは事前に「お気に入り」に登録しておけば、そこへのルートを検索したり、位置関係を確認しながら歩けるので超便利だ。これはもう必需品だ。

3. レストランやカフェのWi-Fiが安心だ。
携帯電話会社のSIMが使えない場合にもWI-FIがあるが、Wi-Fiも注意が必要だ。
1) パブリックWi-Fi公共機関にはフリーで使えるWi-Fiが用意されていることが多い。でも、パスワードもかかっていないし、セキュリティも心配だ。

2) パスワード付きのWi-Fiコーヒーショップやレストランに入るときには、必ずWi-Fiは使えるかと聞くと、ほぼ使えると返事がある。そして、オーダーのときにパスワードは?と聞くと、その場で答えてくれたり、紙を渡されたりする。ウェイトレスとしばしの会話を楽しめるし、セキュリティの問題もない。ただし、性能はピンキリだ。Wi-Fiを使うたびに条件反射的に速度サーベイでをしている(笑)。

(3) 高速バスのWi-Fi高速バスは事前に予約しておくと安心だが、直前でもバスセンターで購入することもできる。長距離の場合には大抵Wi-Fiがセットされている。ただ、長時間占有しないようにちょっとタイマーセット等がされていることがある。ヘルシンキとタリンの間のフェリーでは、チケットにWi-Fiの暗証番号が書かれていた。

4. 速乾性の下着は助かる。
今回、旅行前に速乾性のパンツを購入して、これを愛用している。シャワーを浴びる時に、下着も一緒に洗って、少し絞って室内に干す。速乾性は朝には完璧に乾いている!すごすぎる。普通の靴下は大抵湿っていて2日ぐらい干してからでないと使えない。なので、速乾性パンツなら正副と予備の計3枚があれば十分です。あと、ポータブルなハンガも便利だ。

5. 小さめのティッシュペーバは超便利だ。
高級ホテルならティッシュぐらいはあるが、Airbnbで使うホステルや民家では自由に使えるティッシュが用意されていないことが多い。小さいのでいいので、ティッシュを箱ごと持ってくると超便利だ。あと、出発前に100円ショップを物色してコップのような水筒を購入した。お湯を自由に沸かせるので、お茶を入れて、コップに入れておいたり、大きなミネラルウォータを購入して、小分けして使ったりするとお得だ。

6. スーパーマッケットには何でも揃っている。
旅行前に何かを買うならちょっと我慢して、旅行先で買うのはお勧めです。朝8時から夜23時までやっているのは凄い。実際に入った店はどこも広い!品揃えも充実していて1.99ユーロとか、2.99ユーロと行った端値商法を徹底している。カバンも洒落たものが売っている。名古屋で買ってなければ、こちらでいいのがあったのに残念(涙)。レジは、自動(セルフ)と係りの人がやってくれるのがある。自動は慣れれば便利だが、グラム売りが多く、その操作がなかなかできない。係りの人がやってくれるところは楽だけど結構並んでいるので待たないといけない。あと注意点を少し列挙しておく。
・レジ前はベルトコンベヤになっていて、そこに商品を置く。
・隣の人との区切りのためのバーが用意されてるので、それを置く。
・ファミリー優先のコーナーに注意。私は間違ってそこに並んでしまった。
・係りの人は、後ろのファミリーを優先するから待ってと優しく説明してくれた。
 (リトアニア語なので全然聞き取れないが、多分、そんな感じ)。

7. クレジットカードは本当にどこでも使える。
北欧やバルト三国ではクレジットカーどが使えるとは聞いていたが、本当にどこでも使える。おまけに必ずレシートを発行するので、記録に残すにも便利だ。ただし、パスワードの4桁は忘れないように。もし、忘れたら、出国前にクレジットカーど会社に確認しましょう。あと、スマホSIMフリーかどうかは、例えばiPhoneならApple Storeや携帯ショップで確認しておきましょう。逆に高額紙幣を使うと何度もなんどもスキャンして偽札かどうかをチェックされる。偽札問題が深刻なのかもしれない。

まとめ

フィンランドもそうだったけど、バルト三国も治安がしっかりしている。また、スマートパスやプリペイドSIMカードなども使いこなせば便利この上ない。右側通行なので横断歩道では必ず左からチェックするように意識しなければならない。注意は必要だけど、バルト三国はそれぞれ個性を持ちながらも共通しているのは安全と居心地の良さだ。レストランでも北欧ほど物価が高くないのに結構美味しい。ぜひ旅を楽しんでほしいと思う。

以上

 

 

リーガからカウナスに移動

昨日、8月5日は、ラトヴィアの首都リーガからリトアニアの首都ヴィリニュスを経由してカウナスに移動した。景色や社会システムには共通点が多い。さすがに、驚くことが減ってきたが、それでも印象に残ることは数多い。そのうちの7つを少し整理したい。

1. トラムの運転手は女性が多い。
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宿はリーガの中心地から北へ1.5kmほど。散歩してもいいのだが、今回は移動日なので、トラムの7番でバスセンターに向かう。ただ、このトラムの運転手をよく見ると、女性が多い。すれ違いのトラムを含めて確認できた5人全てが女性だった。男性がいないわけではないが、女性の比率が高い職業になっているようだ。また、ここは終着駅だが、ループになっていて、そのまま折り返し運転している。同じようなことは他の国にもあった。面白い。

2. 市場を支えているのも女性
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リーガのバスセンターの南側には中央市場がある。飛行船の格納庫を移設したという巨大な円筒型のドームが並んでいる(上の中央)。ドームごとに肉だったり、野菜だったり、果物だったりと品揃えがスゴイ。結局、持ち運びや保存性を考えて、真ん中下の写真の中の真ん中の上のひまわりの種を購入した。片手で持てるぐらいとジェスチャーで示すと分かったと言って詰めてくれて1ユーロだった。200gほどか。食べ過ぎには注意だが、小腹が空いた時には助かる。写真左上は名古屋の人が大好きな手羽先だが1kgで7.5ユーロは安いと思う。

3. リーガからカウナスへの高速バスに乗車
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今回は、2階建ての高速バスの2階で見晴らしが良い。それぞれの席にはディスプレイがあり、映画を見たり、音楽を聴いたり、マップを見たりできる。Wi-Fiも利用可能だが、長時間占有しないように少し使わないとWi-Fiが切れて、再接続する時には20秒ほど待つ仕組みになっている。映画の種類は多いが、もちろん日本語はない。非英語で英語の字幕が出るものが多い。英語の読解力を鍛えるにはいいが、そのテンポが早く結構辛い。ようやく英語の映画を見つけるが、今度は英語の字幕が出ない。これはこれでヒアリング力を鍛えるにはいいがジョークについていけない(涙)。結局、風景を見て過ごすが一面緑だ(写真左)。多分、北海道の夏に似ている気がする。気になるのは携帯電話の基地局だが、どうも2種類ある。まず郊外は鉄塔型が目立つ(写真中)。それにしてほ華奢な鉄塔だ。周辺からワイヤーで固定しているが、結構コストを抑えている。住居に近くなるとレンガで組み立てたような塔の上に、アンテナが置いてある(写真右)。地震国の日本では考えられないが、景観的には周りの色合いとも調和している。

4. 長時間(5時間以上)乗車の上やっとカウナスに到着した。
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リーガからカウナスへの直行便かと思ったら、パリ行きのバスだった。20近くの都市を経由するとはびっくり。ヴィリニュスを経由しなければ4時間ほどだった。Airbnbのオーナーには14時すぎと伝えていたが、カウナスに到着したのが15時20分。しかも、パルヌで買ったSIMカードはリーガ(=ラトヴィア)だけでなく、カウナス(リトアニア)でも使えないのでオーナとの連絡も途切れがち。バスのWi-Fiで必要な情報を出して、スクリーンショットで保存していると、オーナーからメッセージが来ていた。今どこにいるのかと聞いている。今、カウナスに到着したと返事をする。大丈夫かなあ。

5. ようやくカウナスに到着した。
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バスセンターには、長距離バスとローカルバスの両方が集まっているようだ。当然、その乗り場は異なる。幸いグーグルマップでバス停が表示されていたので、それを信じて移動するとビンゴ!目当てのバス停はあった。これで無事に宿には到着しそうだ。でも、小腹が空いたので、ちょっと戻ってパンを購入する。オーナーからは14番のトラムか29番のバスが便利だと聞いていた。パンを食べながら待っていると14番が来たので、これに乗った。3日間用のバスのスマートパスを買いそびれたのでコイン(1ユーロ)で払う。なんとなく周りの乗客の視線が集まる。なんだろうと思ったら、領収書をもらうのを忘れたらしい。親切なおじさんが渡してくれた。データ通信はできなくても、iPhoneで現在地と目的地はわかるのでそれを頼りに移動中も場所をチェックしていると、黄色い制服を着た警察のような人が3人トラムに乗り込んできた。何かあったのかと見ていると、どうもチケットのチェックだ。私は領収書だったので、目視でOKをもらう。さっきのおじさんがいなければ、罰金として30ユーロを支払うことになっていたのだろうか(汗)。上の写真は最寄りのバス停を降りたところにある巨大なスーパーマーケットだ。8時から23時までオープンとはすごい。別のスーパーは7時半から22時だった。リトアニア人も結構勤勉だ。

6. ようやくカウナスの宿のオーナーと会えた。
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宿に近づいたら、カートを引く音で分かったのだろうか、手を振る女性がいる。多分、オーナーだと思い、こちらも手を振る。感動的な出迎えだ。部屋は2階だという。2階には、寝室、リビング、台所、風呂&トイレ、さらにはテラスまである。これは家族でも楽しめそうな広さだ。一つ一つの調度品も洒落ている。誰かが住んでいたのだろう。こだわりを感じる。これで50ユーロは安いだろう。

7. 夜のカウナスの新市街を散歩する。
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カウナスの人は陽気な人が多い。カメラを向けるとこんな笑顔で手を振ってくれた(写真右上)。家族ずれでスマートバランス型スタンディングスクータを楽しむ家族もいる。あちこちのレストランでは歌ったり踊ったりしている。エストニア人もよくお酒を飲んでいるがちょっとクールな感じ。ラトヴィア人はもう少し落ち着いた感じ。リトアニア人は陽気だ。隣接しているのになぜこんなに国民性が違うのだろう。

まとめ
今回の目的であるバルト三国の全てに足を踏み入れた。リトアニア人と言っても、カウナスとヴィリニュスではまた雰囲気が違うのだろう。それぞれの国民性の違いと共通点を感じられるのは、今回の旅行の楽しみかもしれない。

 

以上

リーガの7つの印象

昨日、エストニアのパルヌからラトヴィアのリーガに到着した。そして明日、リトアニアのカウナスに移動する。なので今日は朝からしっかりと観光した。色々と感じることがあったので、7つに整理してみた。

1. リーガの姉妹都市は神戸だった。
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写真の上の真ん中に時計台の写真だが、なぜか時計が2つ縦に並んでいる。上の時間はリーガの現地時間だが、下の時間は6時間早い。どこだろう。真ん中の写真を見ると姉妹都市である神戸市がラトヴィア共和国の独立を記念して贈呈したものだ。調べると神戸はシアトルやマルセイユなど8つの都市と姉妹都市・友好都市宣言をしているが、リーガもその一つだった。また、公園を散歩するとベンチの近くにWi-Fiのマークがある。公園でゆっくりとインターネットにアクセスできるのは快適だ。

公園にはやたらに銅像がある。右上の写真はスドラブエジェスといい、Kronvalda公園に銅像があるとWikiには書かれていて詩人のようだ。下左の銅像には本当のバラをもたせているのがお洒落だ。

2. 聖ペテロ教会から展望するリーガの街並みは最高だった。
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下右は聖ペテロ教会の見学ツアーの団体だ。英語での説明だったのでしばらく聞かせてもらった。聖ペテロ教会は1階が教会と展示スペースになっている。2階からエレベータで登る。その展望台は72mにあり、市内を一望できる。聖ペテロ教会の西側に南北に流れるのはDaugava川だ。上左の写真はラトヴィアで最も高いリーガのテレビ塔で高さが368.5m。そして悔しいことにその展望台は97mの所にあり、ここより高い。

下左の写真は1211年に建てられたリガの大聖堂で聖ペテロ教会からは北北西方向だ。このリガの大聖堂よりさらに北側、Daugava川の上流の方から煙だ。出火元は見えないが火事のようだ。今日は風が強いので、消火活動は大変だろう。

3. 市庁舎広場での結婚式に遭遇した。綺麗だった。
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聖ペテロ教会のすぐ近くに市庁舎広場があり、なぜか大歓声があがっていた。なんだろう。見てみると、ブラックヘッドの会館を背景にして、市庁舎広場で結婚式が行われていた!ラッキー♪ ウェディングドレスの新婦綺麗でした。ただ、新婦の友人達も負けずにオーラを出していました。皆様綺麗です。

4. リーガの人はスマホ大好きということが良く分かった。
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小腹が空いたので、バーガーハウスでFish&Chipとビールを頼む。ウェイトレスもそうだけど、やたらにみんなスマホを操作している。リーガの人はスマホ大好きということが良く分かりました(笑)。スマホを操作していると注意力がそこに集中するので、写真に撮りやすいとはいえ、勝手に撮影してごめんなさい。

5. ラトヴィア軍事博物館を閲覧した。歴史をもっと知りたいと思った。
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ラトヴィアの歴史はヨーロッパの戦争の歴史を抜きにしては考えられない。それは日本とも関係していた。ラトヴィアは様々な戦争に巻き込まれたが、特に被害が大きかったのは1917年のドイツによる占領と、1940年のソ連軍による占領だろう。ソ連に統治された後はシベリアへの大量派兵でほとんどが片道切符だったという。当時の満州ソ連が攻めてきたが、その尖兵はラトヴィア人だったのかもしれない。

結局、最前線に立つのは借り出された人間だ。サハリンに勤務していたラトヴィア人の医師が日本人から譲り受けたという日の丸には日本人の名前が大勢書かれている。それぞれの名前を確認すると沖縄らしき名前もあった。天皇陛下も訪問されていた。日本に戦争の事実を正確に残す博物館はあっただろうか?

6. パウラス・ストゥラディンシュ医療史博物館を閲覧した。医学は大変だ。

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ちょっとマニアックだが、医療に関する博物館だ。世界的にも珍しいようだ。地球の歩き方では2.13ユーロとあるが、4.98ユーロ(税込みだと5.69ユーロ)も取られた。確かに古代や中世から近代、現代までの医療の歴史を振り返ることはできる。中世の頃は精神的に異常な人間は医療のサンプルにされていたようだ。現代では考えられないようなことが過去にはなされていた。ただ、それが現在の医療に繋がっている。最上階には宇宙服や宇宙食など宇宙での生活や医療についても展示があった。

地元の小学校の先生と思われる大人の人が、小学生と思われる子供たちを先導して丁寧に説明していた。言葉はわからないけど、生徒がさかんに質問をして、それに対して先生がきちんと回答したり、説明していたのが印象的だった。

7. アルベルタ通りは、表参道とか原宿のように、とても洒落だった。

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今回の宿のすぐ近くにアルベルタ通りがあり、その界隈にはユーゲントシュティール建築と呼ばれる建物が並んでいてお洒落だ。リーガの中心地のテラスが満席になったのを見たことがなかったが、ここのテラスは満席だ。朝の10時から夜の10時までやっているらしいので、夜はここにした。美味しかった。なお、道路や建物はさかんに改修工事を行っているので、どんどん綺麗になるだろう。

まとめ
リーガはかつてはバルトのパリと呼ばれた街だ。その街並みや古いビルに残された優れた彫刻など見るべきものは多い。悪いことではないが、ビルの屋上に平気で基地局を設置する経済合理主義的な感じがする一方で、レストランのサービスなどを見ているとエストニア人ほど勤勉ではない。また、地区にもよるが子供たちよりも大人や高齢者を見ることが多い気がする。今回利用させてもらっているAirbnbの家族と話をしていると、結構教育熱心だし、スポーツも盛んだし、親切だし、優しい。ラトヴィアやラトヴィア人のことを知るにはやはり数日では足りない。もっと深く知りたくなった。 

以上

 

パルヌからリーガへの移動も冒険続き!

ハープサルからパルヌへ移動した昨日は、突然スマホが使えないというトラブルに遭遇したが、現地のSIMカードに入れ替えることでなんとか解決した。

今日8月3日は、続いてパルヌからラトヴィアのリーガに移動し、リーガで2泊したのちに、リトアニアのカウナスとヴィリニュスにそれぞれ2泊の予定だ。

今朝は朝一からビーチを散歩して、平和な一日になると期待したが、実際は波乱万丈だった。朝から少し振り返ってみます。

1. パルヌが清潔な理由はこれだ。
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エストニア全体の仕組みなのか、パルヌ独自の仕組みなのかは不明だが、ゴミの回収の仕組みのスマートさに驚いた。まず燃えるごみと燃えないごみに分別するのは日本と同じだ(写真上右)。今日は燃えるごみの回収のようだ。毎日かどうかは不明。特筆すべきは、その方法だ。ごみの回収から運転までを一人でやるのは大変だろうと見ていたら、なんとゴミを入れる大きな容器にはローラーが付いているのでゴミ回収車の近くまで転がして移動した。そのあと、ゴミ回収車のバーにこの容器を引っ掛けた。そして、ゴミ回収車のどこかのボタンを押すと、なんと!大きなゴミの容器がくるっと持ち上がる。そして、ゴミを振り落とすような仕草をして、元に戻る。これなら作業は楽だ。作業員の人は、またローラで転がすように元の位置にゴミの容器を置いた。

これの素晴らしい点は、生ゴミがカラスの餌にならないことだ。日本ではカラス対策をいろいろしているが、カラスの方が賢いケースが多く、道路に生ゴミが散乱していたりして、その後始末がまた大変だ。でも、パルヌ方式ならゴミはカラスの餌にはなりえない。そのためかどうか不明だが、北欧のカラスは概ね小柄で鳩と同じような大きさだ。鳩と同じように道端で草をつついているので、鳩と勘違いしそうになる。

2. 朝は鳥にとっても大事な食事タイムだ。
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朝早く(と言っても7時)にビーチを散歩するとたくさんの鳥が草原で朝食をとっている。また、ビーチ沿いにジョギングコースがあり、ジョギングしている人達がいた。水辺では、親鳥が周囲に注意を払う中で子鳥が泳いでる。静かで平和に一日の始まりになりそうだ。

3. パルヌからリーガ行きのバスの発車直後に事故が起きた。
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リーガ行きのバスの乗り場のBussjaamは、ハープサルからのバスの降り場と同じだったので、すぐに分かった。また、リーガまでのチケットは既にネットで予約しているし、スマホも復活したし、何も心配はないはずで、待合室でゆっくりコーヒーをいただく。トイレは有料0.5ユーロだが利用客は無料だった。ほぼ定刻にバスが出発して、やれやれと思った瞬間に急ブレーキ!そして、左から来た車両が転倒!爆発等は起きなかったし、バスの乗客にも事故はないが、転倒した車両の運転手は無事なのだろうか。運転手が、救出していると、程なく救急車が到着した。そして、警察が到着した。外に出てみると、バスの右前方が破損しているし、バスの運転席のフロントガラスにヒビが入っている。これはダメだ。代わりのバスも到着したので、乗り換えかと思いきや、何やら相談して、結局定刻より1時間遅れで、その事故車両のまま発車した。途中にも軽い急ブレーキが何度かあり、ヒヤヒヤした。無事リーガには到着したけど、事故車両でそのままお客様を乗せるなんて信じられない。

4. パルヌからリーガまでの基地局
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パルヌの市内には基地局をあまり見かけない。うまくカモフラージュしているのだろう。しかし、郊外に出ると、基地局の鉄塔が数km間隔で見えてくる。同じような場所に設置されているということは複数事業者が運用しているのだろうか。左から3番目はちょっと特徴的な基地局だ。鉄塔ではなく、レンガ造りなのだろうか。国境を超えたあたりから、基地局が見当たらなくなってきた。スマホも圏外になっている。いやな予感。しばらくすると基地局も見える(下の右から2番目)が、スマホは圏外のままだ。リーガの市内に入るとビルの屋上に明らかなアンテナが見える。エストニアでは結構頑張ってカモフラージュしていたが、リトヴィアはそれほど景観にこだわっていないのだろうか。さすがに古い建造物の屋上にアンテナが置かれていることはないが、最近のビルの屋上にはアンテナを設置しているケースが多い。

5. リーガに到着したが、やはりスマホは圏外のままだ。
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リーガには無事到着したが、残念ながらスマホは圏外のままだ。ローミングを許容していないのだろうか。しかし、スマホロックにも慣れてしまい、まずは案内所に行って、Wi-FIを使わせてもらい、必要な情報をスクリーンショットで写真に残す。その上で、スマートパスを購入して、7番のトラムで現地に向かう。二度目のトラブルなので、慣れたもの。必要は情報は既にスナップショットで写真としてスマホに保存しているので大丈夫だ。でも、スマホ自体がなくなると結構やばいと思う(笑)。

6. 目的のマンションには入れたが部屋からの応答がない。
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Airbnbの案内に書かれた通りに来て、入り口で暗証番号を叩いたらすぐにロック解除できた。ラッキー♪ 中に入ると守衛さんがいたラッキー♪ でも、目的の部屋を聞いてみるが、なんと英語が通じない(涙)。仕方なく、4階と書いてあるので、4階まで重いカバンを持って上がってチャイムを押すが応答がない。ドアに何も書いていない。下の階の住人と話ができたので、聞くとこのマンションで間違いはなく、その部屋は上だという。もう一度チャイムを鳴らすが応答がない。そもそも電力計が回っていないので人がいないようだ。まだ、オーナーの妹が来ていないのかと思い、しばし待つが、誰もこない。やっと来たかと思ったら別の部屋の住民だが、この部屋で間違いないかと聞くともう一つ上の階だという。そういうことか(涙)。その階でチャイムを押すと、すぐにオーナーの妹がでてきてくれた。良かった!!部屋の使い方や、Wi-FIやバスルームや鍵の使い方を教えてもらった。スマホWi-Fiで繋がって生き返った。嬉しい。スマホの充電も完了したので、いざ市街地に出発!

7. リーガの市街地はさすがに広い

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1201年に歴史に登場したというリーガの街は中心の市街地だけでなく、周辺を含めて非常に広範囲に広がっている。リガの街は、かつては「バルトのパリ」 と呼ばれていたのに、ソ連支配下の時期に傷んだ街並みも修復され、さらに現在も各地で補修工事がなされている。タリンの街と同様に人力タクシーがある。ただ、タリンの場合には実質モータで動くアシスト型だったが、リーガではまさに人力だ。ラトヴィアもITに注力していないわけではないが、この辺りに違いを感じる。また、駅前の露天商に商売への執念を感じる。タリンが東京とすれば、リーガはコテコテの大阪だろうか。どちらが好きかは好みだろう。レストランのウェイトレスに写真を撮っていいかと聞くと素朴に応じてくれることが多い。この純朴な感じはいいですね。

まとめ
交通事故に遭遇したのはびっくり。しかし、その事故車両のまま、フロントガラスにヒビが入って運転席の視界が悪いまま、予定通り高速走行するとは思わなかった。しかも、途中で国境の検問があり、警察官もいるのに何も言わない。日本だとありえないと思った。でも、結局何も問題はなく無事に到着できて良かった。

以上 

エストニアのローカルバスに見習うべき5つの点

エストニアに滞在して早くも1週間ほどが経過する。今日はパルヌからラトヴィアのリーガに移動するので、一旦今日はエストニアでの最後の日になる。一旦と書いたのは、もう一度エストニアに戻り、タルトゥとタリンに滞在するためだ。エストニアは中世の街並みが残されていて素晴らしいし、ビーチなどのリゾート地も綺麗だ。でも、本当に素晴らしいのはエストニア人が非常に勤勉で工夫をしていることだと思う。また、人を騙したり、人を出し抜いたりするのではなく、真面目にきちんと生活しているそんな姿勢が実は本当に素晴らしいと思う。日本がエストニア人から学べることは一杯あるが、ここでは公共バスについて説明したい。

1. 公共交通機関が非常に充実している。
エストニアでは、タリンでも、ハープサルでも、パルヌでも、どこでも公共のバスが非常に充実している。そして、その仕組みはほぼ同じようだ。
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2. スマートカードが普及している。
日本でいうSUICAのようなカードが普及しているが、出入りが基本自由だ。日本では、後ろから乗って前から降りるとか、前から乗って後ろから降りるの2パターンが普通だ。しかし、エストニアのバスは、出口が複数あり、どこからでも乗れて、降りれる。しかもその敷居が低いので、身体障害者や高齢者に優しい。バスには、通常前の入り口と中央の出入り口と後方の出入り口があり、前の入り口は、スマートカードを持っていない旅行者などが現金でチケットを買うためだ。入り口で1ユーロ(約133円)を払うとレシートをもらえて、1時間以内であれば乗り換え自由なのも旅行者には嬉しい。

利用者は、中央と後方の出入り口から自由に出入りしている。これを可能とするのは、エストニア人が真面目なことだ。スマートカードをタッチする場所があるが、皆これにきちんとタッチしている。高齢者ですぐにタッチしない人もいて、あれ?と思うがよく見ると、ゆっくりとバッグからスマートカードを取り出してタッチしている。無賃乗車をしている人を見たことがない。ガイドブックには、時々抜き打ちでチェックがあり、見つかると40ユーロを取られると書かれているが、エストニア人は真面目なので、そんな必要もない。この仕組みは、ヨーロッパでは一般的だ。例えば以前訪問したアムステルダムでは、無賃乗車が多く頻繁に抜き打ちチェックをしていたのとは好対照だ。

3. 身体障害者に優しい
中央の出入り口は観音開きになり、2mぐらいの間口があるので、車椅子でも楽に乗り入れできる。しかも、その中央の出入り口のすぐ近くは車椅子用のスペースがあり、その隣は身体障害者のための椅子がある。下の写真は右方向に進行していて、身体障害者の席は後ろ向きになっている。

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4. バックミラーとは別にモニター画面がある。
運転席の右上には通常のバックミラーがあるが、これは普通だ。しかし、よく見るとその隣にモニター画面がある。時々画面が切り替わっている。エストニアでは2両連結のバスも多い。画面切り替えをすることでバスの車輌内の安全点検をしているのだろう。

5. タリンの市街では到着予定時間がディスプレイに表示されていた。
タリン以外のエストニアの街では見ないが、バスや路面電車の到着予定時刻がディスプレイ表示されるのは便利だ。市民にとって非常に身近な公共交通機関(バス)であるが、国によってこんなに仕組みが違うのかと考えさせられました。

まとめ
エストニアは人口が130万人ほどなので、ITで省力化できることはITに任せて、人は人にしかできないことをやろうという発想がある。でも、国民がITおたくな人かというとそんなことは全然ない。弱者への優しさや配慮も十分なされている。エストニア人はバルト三国と呼ばれるより、北欧と呼ばれるのを好むらしいが、公共交通機関を利用していると北欧の影響を受けていることを強く感じる。

以上